池田知栄子です。

書籍の内容を少しご案内いたします^^

これは、私と、今は我が師の岡本先生との実話です。

今から6年前の出来事。 では、ちょっとずつ・・・

 

『幸せを見つめられるようになってごらん』

≪プロローグ≫

マサヨシには不思議な力がある。

今も、ソファに身を沈めたクライアントと向かい合うようにして座ったマサヨシは、生年月 日と名前を手がかりに、相手の情報を深く読み取るリーディングを始めようとしていた。

マサヨシを正面から見つめているのは、しとやかなたたずまいの女性だ。

おだやかな微笑みを口元に浮かべながらも、まなざしは希望にふるえている。

彼女のかもし だす清潔感は、その純白のワンピースのせいだけではない。

  リーディングを開始したマサヨシの意識の中に、彼女の膨大な情報が降りてくる。

流れ込んでくる情報を受け止め、詳細なデータを読み取っていく……。

マサヨシのリーディングのやり方は、図書館の蔵書を検索して本を閲覧することに似ている。

検索の手がかりが相手の名前と生年月日であり、相手の名前が記されている本を開いてそこに 記されている情報を事実として読み取っていくと思えばよい。

リーディングでは、現生だけではなく過去生を含めた〝魂の本質〟を通して見ていくため、 クライアントの魂の成長度合いが手に取るように分かる。

心に流れ込んでくる情報を読み続けていたマサヨシは、ある瞬間、確信した。   この人は、選ばれし者だ。

自らの使命を生まれる前から決めており、その準備はすでに整っている。 魂のレベルで人を癒し、日本を、世界を変え、そして地球の進化に貢献する。

そんな役割を担わされてこの世に生を受けた人間は、マサヨシのほかにも存在する。

その一 人と、今こうして対面しているのだ。

マサヨシはリーディングの際に感情をいっさいはさまず、相手の情報を正確に読み取り、必 要なメッセージだけ伝えることに徹している。

リーディングを終えたマサヨシは、微笑みながらクライアントを見つめた。

そして、運命の言葉を告げるのだった……。


幸せを見つめられるようになってごらん